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エリザベス・キューブラー ロスの[死の受容5段階]の解説と「死」について考える。死ぬことは怖い事なのか?

老化現象・特性・心理など
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 ここではエリザベス・キューブラー=ロス(1926年7月8日 – 2004年8月24日)というアメリカの精神科医人が提唱した「死の受容5段階」という概念についてお話ししたいと思います。この概念は、自分や身近な人が死に直面したときに、どのような心理的な変化を経験するかを示しています。また、死について考えることの意味や価値にも触れていきたいと思います。

死の受容5段階とは?

 エリザベス・キューブラ ロスは、1969年に出版した死ぬ瞬間という本で、死の受容5段階という概念を紹介しました。彼女は、末期がん患者やその家族にインタビューを行い、彼らがどのような感情や反応を示すかを観察しました。その結果、以下のような5つの段階があることを発見しました。

  1. 否認:「私は病気ではない」「これは間違いだ」「私は死なない」
  2. 怒り:「なぜ私なのか」「これは不公平だ」「神はいないのか」
  3. 取引:「もう少し生きられるなら、何でもする」「神様、私を助けてください」「医者に頼んでください」
  4. 抑うつ:「もう何も意味がない」「私は孤独だ」「私は罪深い」
  5. 受容:「これが現実だ」「私は平和だ」「私は準備ができている」

これらの段階は、必ずしも順番通りに進むわけではありません。また、一度進んだ段階に戻ることもあります。人によっては、全ての段階を経験しないこともあります。しかし、これらの段階は、多くの人が死に向き合うときに共通して見られる傾向であると言えます。

死について考えることの意味

 死の受容5段階は、自分や身近な人が死に直面したときに参考になる概念ですが、それだけではありません。実は、私たちは日常的にも死について考えることがあります。例えば、ニュースで災害や事故や事件の犠牲者を見たり、映画や小説で主人公が死んだりするときです。また、自分の将来や老後や遺言などを考えるときも、無意識的に死を意識しています。

 では、死について考えることは何の役に立つのでしょうか?答えは簡単です。それは、生き方を見直すことです。私たちは生まれたからには必ず死ぬ運命ですが、その間にどう生きるかは自分次第です。死を意識することで、自分の価値観や目標や夢や希望や恐れや後悔などを見つめ直すことができます。そして、それに基づいて、自分の人生に意味や充実感や幸せを感じることができます。

死ぬことは怖いことか?

 最後に、死ぬことは怖いことなのでしょうか?これは人それぞれの感じ方ですが、私の意見としては、死ぬこと自体は怖くないと思います。なぜなら、死ぬというのは自然な現象であり、誰もが避けられないものだからです。私たちは生まれた瞬間から死に向かって歩んでいます。死は生の一部であり、生の終わりであり、生の始まりでもあります。

 では、何が怖いのでしょうか?私は、死に対する不安や不満や未練や悲しみや罪悪感などが怖いと思います。これらは、死に直面したときに生じる感情ですが、実は、生きている間にも抱えている感情です。私たちは、自分や他人や社会や環境などとの関係性の中で、さまざまな感情を経験します。その中には、ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあります。ネガティブな感情は、私たちに苦しみや不幸や不安を与えますが、同時に私たちに成長や変化や学びを促します。

つまり、死に対する恐怖は、実は生き方に対する恐怖でもあると言えます。私たちは、自分の人生に満足しているか?自分の人生に責任を持っているか?自分の人生に意味を見出しているか?という問いに答える必要があります。そして、その答えによって、死に対する受容度が変わってくると思います。

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まとめ

 エリザベス・キューブラー=ロスの死の受容5段階という概念について解説しました。また、死について考えることの意味や価値にも触れました。私たちは皆、いつか死ぬ運命ですが、その前にどう生きるかは自分次第です。死を恐れるのではなく、死を受け入れることで、より豊かな人生を送ることができると思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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