アンチエイジングとは?
アンチエイジングとは、加齢による身体の機能的な衰え(老化)を可能な限り小さくすること、言い換えると、「いつまでも若々しく」ありたいとの願いを叶えることです。
2つの側面
アンチエイジングには、大きく分けて2つの側面があります。
- 美容的な側面
これは、主に肌の老化を防ぐための方法です。シワ、たるみ、くすみなどの老化現象を予防・改善するために、化粧品や美容医療などの手段が用いられます。
- 健康的な側面
これは、加齢に伴う生活習慣病や認知症などの疾患を予防するための方法です。健康的な食生活や運動習慣、適度な休養などを心がけることで、健康寿命を延ばすことを目指します。
アンチエイジングの方法
アンチエイジングには、さまざまな方法があります。
- 生活習慣の改善
食生活や運動習慣、睡眠習慣などの生活習慣を改善することで、老化の進行を遅らせることができます。
- サプリメントや健康食品の摂取
抗酸化作用や免疫力向上などの効果が期待できるサプリメントや健康食品を摂取することで、老化を予防することができます。
- 医療や美容医療
医療や美容医療によって、老化現象を予防・改善することができます。
アンチエイジングは、老化を完全に防ぐことはできませんが、適切な方法で取り組むことで、健康的で若々しい生活を送ることができるでしょう。
なお、アンチエイジングとエイジングケアは、よく似た言葉ですが、意味合いが異なります。
アンチエイジングは、老化を阻止するために直接的に働きかけるニュアンスを持ちます。一方、エイジングケアは、あくまで年齢に応じた肌のお手入れの範囲内での表現となります。
ここでは、アンチエイジングに有効な食品について取り上げます。
老化の要因とアンチエイジングに有効な食品について
アンチエイジングとは、老化を防ぐことを目的とした取り組みです。老化の原因には、活性酸素、糖化、遺伝子などがあります。
- 活性酸素(酸化ストレス): 活性酸素は体内で生成される酸素分子の異常な形態であり、細胞や組織にダメージを与えることがあります。これは酸化ストレスとして知られ、細胞の老化や損傷、炎症などに関連しています。
- 糖化: 糖化は、糖分子がタンパク質や脂質と反応して結合するプロセスです。この反応は、組織や細胞の機能を損ない、老化の原因となることがあります。特に糖尿病などで高血糖が持続すると、糖化が進行しやすくなります。
- 遺伝子: 個々の遺伝子や遺伝子の組み合わせは、個人の老化プロセスに影響を与えます。一部の遺伝子変異は、寿命や特定の老化関連疾患のリスクを高めることがあります。
老化のプロセスはこれらの要因の相互作用によって制御され、環境要因やライフスタイルも影響を与えます。老化を遅らせたり、健康寿命を延ばすためには、バランスの取れた食事が重要です。
具体的にどんな食品が老化防止に有効かみてみましょう。
アンチエイジングに効果的な食品
アンチエイジングに効果的な栄養素や食品は、以下のようなものになります。
- 動物性タンパク質が多い肉、魚、卵
肌のハリをつくるコラーゲンの材料となるアミノ酸を含んでいます。また、鉄分や亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。
- 多くの栄養が含まれている大豆、大豆食品
ビタミンEや植物性タンパク質、イソフラボンなどのアンチエイジングに役立つ栄養素が豊富に含まれています。大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きがあり、肌のハリや弾力、骨粗しょう症の予防などに効果が期待できます。
- ビタミンやミネラルを多く含んだ野菜・きのこ・海藻類
抗酸化作用や免疫力アップなどが期待できるフィトケミカルやフラボノイドを含んでいます。また、食物繊維が豊富で、腸内環境を整える働きもあります。
- オレイン酸で抗酸化作用のあるオイル
オレイン酸は、血管をしなやかに保ち、血行を促進する働きがあります。また、抗酸化作用も期待できます。
アンチエイジングには、食べ物だけでなく、食べ方や食事のバランスも重要です。お菓子やジュースなどの糖分や甘味料の過剰摂取を避けたり、食べる順番に気をつけたりすることで、血糖値の急上昇や糖化を防ぐことができます。また、1日の推定エネルギー必要量から25%減らしたカロリーを摂取することで、サーチュイン遺伝子という長寿遺伝子を活性化させることができます。
アンチエイジングに関心がある方は、ぜひこれらの食べ物や食習慣を参考にして毎日の食事を見直し手見てください。
願父厳選! コスパがよくアンチエイジングに効果的なお薦めの食品ランキング
いくら身体によいからとか、老化防止によいからといって、高価な食品や毎日の食事に取り入れづらい食品は現実的ではありません。
先に挙げた老化防止によいとされる栄養素を含む食品で、コスパがよく日々の生活に取り入れ易い食品を願父が吟味し、具体的な食品に絞ってランキング形式でご紹介しますので、参考にして頂ければ幸いです。
第7位: くるみ(ナッツ類)
アーモンドやカシューナッツなどお馴染みのナッツ類も栄養価高く、アンチエイジング効果に優れていますが、中でも一番のアンチエイジング効果を持つナッツは、くるみです。くるみには抗酸化作用があり、細胞の老化を抑えるビタミンEやポリフェノールが豊富に含まれています。また、不飽和脂肪酸により血行を促進し、食物繊維は腸内環境を整えます。
第6位:オートミール
ダイエットや糖質制限など最近話題のオートミールがランクイン。オートミールは食物繊維が豊富で、血糖値を安定させ、心臓の健康を保ちます。老化を遅らせるのに役立つお薦めの食品です。ご飯代わりに主食にもなりますし、簡単にクッキーなどのヘルシーなお菓子としておやつに食べてもいいでしょう。
第5位:椎茸<しいたけ>(キノコ類)
椎茸は筋肉や骨を丈夫にするビタミンDのもとになるエスゴステリンを豊富に含んでいます。また、抗ウイルス性物質βグルカンや脳の老化予防効果のあるグルタミン酸も含んでいます。舞茸やしめじ、エリンゲなど安価でお馴染みのキノコもそれぞれ栄養は豊富ですが、ここでは椎茸を一押しでランクインとしてます。
第4位:グリーンティー(緑茶)
グリーンティー(緑茶)には抗酸化物質であるカテキンが豊富に含まれ、老化のサインを軽減し、代謝を向上させるのに役立ちます。カフェインも含まれており、注意力を高めます。
第3位:鮭<サーモン>
サーモンはオメガ-3脂肪酸を豊富に含む食品で、心血管の健康を促進し、認知症のリスクを減少させる助けになります。サバなどの他の青魚などにもオメガ3脂肪酸は豊富ですが、サーモンには鯖にはないアスタキサンチンが含まれているため、アンチエイジングに優れていると言えます。
第2位:緑黄色野菜
ここではあえて「緑黄色野菜」としてちょっと大きなカテゴリでランキングさせて頂きました。葉物野菜もビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富で、免疫力を高め、老化に対抗する助けになることは言うに及びません。人参やトマト、かぼちゃなどの緑黄色野菜には、ビタミンCのほかに、β-カロテン、リコピンなどの抗酸化作用を持つ栄養素が豊富に含まれていることに注目しました。
第1位:ブルーベリー(ベリー類)
堂々の第一位はブルーベリーです。ブルーベリーには、アントシアニンという強力な抗酸化物質が豊富に含まれています。この抗酸化物質は体内の活性酸素を中和し、細胞へのダメージを軽減します。これにより、肌の若々しさを保ち、紫外線や環境ストレスからのダメージを最小限に抑えます。ブルーベリーには認知機能を改善する効果があると言われています。特に老年期における認知症のリスクを軽減する可能性が研究で示唆されています。冷凍食品など安価で長期間保存もできます。そのまま食べてもよし、ジュースにして飲むのもいいです。6位にランクインのオートミールに入れたり、ランキング外ではありますが、腸内環境を整え老化防止に有効なヨーグルトに加えて食べるのも相性抜群でお薦めです。
いかがでしょうか? これらの食品はアンチエイジングのために積極的に取り入れることができ、コスパも良好です。これらの食品を組み合わせて食事に取り入れることで、アンチエイジング効果を高めることができます。健康的な食事習慣を続けて、老化を遅らせましょう。
※ ただし、アンチエイジングの効果は個人によって異なる場合があります。健康上の懸念事項がある場合は、主治医や専門の栄養士さんなどに相談することをお勧めします。
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