シニア世代やシルバー世代は、人生経験豊富で、豊かな知恵と生き様を持っている人たちです。そんな彼らが主人公の物語や小説は、私たちにさまざまな気づきや勇気を与えてくれます。ここでは、そんなシニアやシルバー世代から元気をもらえる物語や小説を5冊ご紹介します。
ねことじいちゃん １～９巻 /ねこまき(ミューズワーク) (著)
「ねことじいちゃん」は、メディアファクトリーから出版されたコミックエッセイです。 愛猫のタマと二人暮らしの大吉じいちゃんは、妻を亡くした寂しさを埋めるように、タマとの日々を大切に生きています。四季折々の自然の中で、二人は心を通わせ、かけがえのない時間を過ごしています。 2015年に連載がスタートし、小学生から80代まで幅広い世代に支持された「ねことじいちゃん」は、2019年に実写映画化もされました。 二人の温かな交流は、多くの人の心に響き、今なお多くの人に愛されています。 絵も綺麗でほっことりとして、とても温かい気持ちになれる作品です。
１巻～９巻まであります。
わたしのグランパ /筒井 康隆 (著)
この作品は1999年4月に『オール讀物』で初出し、同年8月に文藝春秋から単行本として刊行されました。『わたしのグランパ』は第51回読売文学賞小説賞を受賞し、2002年6月に文春文庫版が刊行されました。
物語は、中学生の珠子がいじめを受けているところを、刑務所から出所してきた祖父「ゴダケン」こと五代謙三に見られてしまうところから始まります。初めはいじめられているのを隠そうとした珠子も、謙三の正義感や優しさに感化されていきます。孫娘とグランパがくりひろげる大活劇となっています。胸がジーンとして、最後はホロリ。。。感動の作品です。
この小説は映画化もされており、2003年4月5日に東陽一監督によって公開されました。映画では菅原文太が五代謙三を演じ、石原さとみが五代珠子を演じました。 映画ではまた一味違った楽しみがあります。本を読んだ後DVDなどで観るのもお薦めです。
星の陣 / 森村誠一（著） （上・下巻）
「星の陣（上・下合冊版）」は、森村誠一による小説で、シルバー・ウォリアーズとして知られる戦士たちが壮絶なバトルに挑む壮大なアクション作品です。物語の中心には、家族を暴力団である黒門組によって崩壊させられ、心の恋人である降矢美雪を陵辱し殺された旗本良介が登場します。良介は旧陸軍の武器を手に取り、かつての仲間たちを呼び寄せて秩父で訓練を行います。そして、訓練を受けた七人の老兵士は奇襲戦術を駆使して敵に立ち向かいます。
物語は、年を重ねたキャラクターたちが未だに力強く戦う姿を描き、その情熱が快感を与えます。高齢者たちの壮絶な戦いを描いた爽快な作品です。
定年ゴジラ / 重松清（著）
この物語は、主人公が大手銀行で42年間の勤務を終え、定年後の日々、仲間たちとの交流、そして家庭での「居場所」を見つけるまでの苦悩を描いています。物語のタイトルは、「定年」を受け入れる過程や、戸惑い、悩む仲間たちが開発当初の団地の模型を踏み潰すシーンに由来しています。この作品は、重松清さんの作品らしいハートフルな要素があり、読了後は心が温まります。定年退職した4人組の日常を温かく描いており、同時に定年後の老後について考えさせられるシリアスな要素も含まれています。
三匹のおっさん / 有川 浩 (著)
還暦を迎えた3人の男性が、町内の悪事に立ち向かう痛快活劇小説。
かつて悪ガキだった3人は、定年を迎えてもなお、町の安全を守るために立ち上がる物語。２０１４年にはテレビドラマ化されてましたね。
キヨは剣道の達人で、町内の不良たちを懲らしめ、シゲは柔道の達人で、困っている人を助ける。ノリは機械いじりの達人で、犯罪を阻止します。かつて「三匹の悪ガキ」として知られ、定年後もなお、町の安全を守るために戦い続けるのでした・・・
現代社会で横行するさまざまな悪事に立ち向かうその爽快な活躍はテンポよく、オジサンたちのユーモア溢れる活躍が魅力の作品です。続編もありますので、ぜひお楽しみください。
いかがでしょうか？ シニアやシルバー世代が活躍するストーリーを、願父が厳選しました。
定年を迎え、新たな人生を歩み始めたシニア世代の方々。
これらの本を読んで、老後の生活に勇気と元気を持っていただければ幸いです。
もちろん、若い世代の方々も楽しめる作品ばかりです。
おじいちゃん、おばあちゃんの誕生日や敬老の日のプレゼントにもおすすめです。
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