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高齢者クラウドとは?ICT技術を活用した新たな社会モデル

老後の未来・可能性
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高齢者クラウドとは、超高齢社会において、元気で活動的な高齢者を新たな労働資源として捉え、ICT技術を用いて仕事や社会参加の機会を提供するプラットフォームです。東京大学と日本アイ・ビー・エムが共同で研究開発を進めており、現在はGBER(ジーバー)と人材スカウターの2種類のシステムで実証実験を行っています。

GBERは「Gathering Brisk Elderly in the Region=地域の元気な高齢者を集める」という意味で、地域における人材と仕事やボランティア、生涯学習などの求人情報とのマッチングを行うウェブアプリです。一問一答で情報を聞き出す「クエスチョンファースト」という手法を取り入れて、個人の興味や関心を「人物プロフィール」として抽出し、希望する時間や地域の中でどんな活動があるのか簡単に探せるようにしています。また、「モザイク型就労モデル」というものも採用しており、ひとつの仕事を複数の人間がタイムシェアリングでこなすという柔軟な働き方ができます。千葉県柏市や熊本県などで実証実験が行われています。

人材スカウターは、よりビジネス寄りの人材検索エンジンで、企業の経営者の相談相手となり得るハイスキルのシニアコンサルタントを検索するための技術です。AI(人工知能)を使って暗黙知を検索に反映させ、専門的な知識のない人でも検索のためのキーワードを見つけ出せるようにすることを試みています。インタラクティブな検索プロセスを取り入れており、試行錯誤しながら多面的に人材を探していくことができます。

高齢者クラウドは、超高齢社会において高齢者が社会を支える新たな社会モデルを提案しています。ICT技術の力で高齢者の活力をクラウドソーシング的に生かし、適材適所のマッチングを行うことで、高齢者にとっても社会にとってもメリットがある仕組みです。

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