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世界の高齢化・介護事情【パナマ】

介護事情と老後の生活の知恵
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パナマの高齢者が抱える問題と支援策の取り組み

パナマは中米に位置する国で、人口は約430万人です。パナマは運河で有名ですが、そのほかにも自然や文化が豊かな魅力的な国です。しかし、パナマにも高齢化社会という課題があります。パナマの高齢者の割合は2019年で14.3%で、2025年には18.2%に達すると予測されています。パナマの高齢者の生活と介護事情について、以下にまとめてみました。

パナマの高齢者の生活

パナマの高齢者の多くは家族と同居しており、家族間の絆が強いことが特徴です。しかし、都市部では核家族化や女性の社会進出などにより、高齢者が孤立する傾向も見られます。また、パナマでは貧富の格差が激しく、高齢者の約4割が貧困線以下で暮らしています。高齢者に対する年金や社会保障制度は不十分で、多くの高齢者が働き続けるか、家族やコミュニティからの支援に頼っています。

パナマの介護事情

パナマでは介護保険制度はありません。高齢者が介護を必要とする場合は、主に家族や親戚が担っています。しかし、介護をする家族も高齢化していることや、介護負担による経済的・精神的な困難があることから、介護サービスの需要は高まっています。パナマでは政府や民間団体が介護サービスを提供しており、在宅介護やデイケア、施設介護などがあります。しかし、これらのサービスは質や量ともに不足しており、アクセスや費用も問題となっています。

パナマの高齢者政策

パナマでは2005年に「高齢者法」が制定され、高齢者の権利や福祉を保障することを目的としています。この法律に基づき、「国家老人福祉委員会」が設置され、高齢者政策の策定や実施を行っています。また、「国家老人福祉基金」も設立され、高齢者向けのプログラムやサービスの資金源となっています。さらに、「国家老人福祉計画2015-2019」では、「健康」「社会参加」「教育」「経済」「法的保護」などの分野で高齢者のニーズに応える施策を展開しています。

まとめ

パナマは中米で最も高齢化が進んでいる国であり、高齢者の生活と介護事情は厳しいものがあります。しかし、パナマでは近年、政府や社会が高齢者の権利や福祉を向上させるための法律や計画を策定しています。しかし、これらの政策の実効性や持続性にはまだ課題が多く、高齢者のニーズに応えるためにはさらなる努力が必要です。パナマは自然や文化が豊かな国であり、高齢者もその恩恵を受けるべきです。パナマの高齢者の生活と介護事情に関心を持ち、支援や協力をすることが、パナマの発展にとっても重要なことだと考えます。

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